大学受験と情報〜北海道大学(理系・前期日程)北海道大学と聞くと、どのようなイメージをお持ちでしょうか? 旧帝大だけに難関大学などと思われるかもしれません。 確かに難関ですが、専攻したい学部学科が設置されているならば、おすすめしたい大学の1つです。 そこで本記事では、北海道大学入試(理系学部)そして大学情報について詳しく説明します。 北海道大学を目指そうとする人だけでなく、まだ詳しく知らない人も、ぜひ読んでみて下さい。 なお、受験科目は「英語・理系数学・物理・化学」であることを前提に解説します。 ●北海道大学の入試について まず、北海道大学の入試について知っておきましょう。 相手を知ることせずして形式的に勉強することは、効率的ではありません。 合格するためには相手をしっかりと研究することが大事です。 入試制度、そしてどのような大学かを以下に説明します。 ・努力で合格できる大学である 北海道大学は、入試問題に癖が無いのが特徴です。 つまり、高校3年間、正しい努力でしっかりと勉強を積み重ねた受験生であれば、合格は決して難しくありません。 大学名だけ聞くと、難関というイメージを持たれる人もいるでしょう。 確かに難関であることは間違いありませんが、合格するために生まれつきの才能やセンスは必要ないのです。 ・入試問題は基本重視でオーソドックス 北海道大学の入試問題は標準レベルです(北海道大学受験生を基準)。 そして、問題自体も大学ならではの傾向は基本的にありません。 例えば、理系数学は高校で学ぶ内容をしっかりと押さえ、市販の問題集で応用力を付けておけば、対応できることが大半です(注意:過去問も大切ですので、しっかりやっておきましょう)。 ただし、基本とは言っても、簡単という意味ではありません。 基本重視とは、基本原理をきちんと押さえているかどうか、ということです。 例えば、物理・化学に関して、単に公式や用語を覚えているだけでなく、現象をしっかり把握できているかどうかまで踏み込んだ学習が必要です。 覚えることはもちろん大事ですが、闇雲に無味乾燥の詰め込みや、パターンの丸暗記一辺倒の学習は、足元をすくわれることがあります。 そのようなことが無いように、原理までしっかり理解しておきましょう。 ・ 学力は「厚み」と「幅」の両方が必要 北海道大学の入試問題は、基本的に高校3年間で扱う単元が万遍なく出題されます。 特に数学と物理・化学に当てはまりますが、専門的な知識となる「厚み」に加えて、高校3年間で扱う単元をバランスよく定着させておく「幅」を併せ持っておくことが好ましいです。 理系数学で言えば、基本的にI/A/U/B/V全てから織り交ぜて出題されます。 微分積分が中心に出題され、他の単元はほとんど出題されない大学が大半だったりしますが、北海道大学はこのような大学ではありません。 物理は力学・電磁気が必出で、熱力学あるいは光波の3題で例年構成されます。 年によっては、この4つの単元を融合するなりして、すべての単元を出題してくることもあります。 化学も理論・無機・有機全てから出題されます。 特に有機についてですが、現役生にとって手薄になりがちな天然有機物と高分子化合物についてもきちんと出題されます。 以上からも、特定の単元を深堀りするよりは、全ての単元がバランスよく出題されることを前提に学習することをおすすめします。 ・ 素早く処理そして簡潔明瞭に伝えることを意識する 北海道大学の受験科目全てについて言えますが、試験時間は概して問題量に対して制約されています。 例えば、英語は「英文読解2題・英作文1題・要約1題」が例年の形式ですが、この形式に対して解答時間は90分です。 決して余裕のある時間ではありません。 一言一句丁寧に読むと確実に時間が足りなくなりますが、だからと言って棒読みも良くありません。 どの大問においても、重要部分を的確そして素早く拾う読解力が必要です。 物理・化学についても同じことが言えます。 数学についても答えが正しいだけでは、高得点を望めません。 問題表紙の解答上の注意に「結果を導く過程を重視する」と書かれているように、答えが正しいだけでなく、導出過程を論理的かつ明確に説明できることが必要です。 試験時間は5題で120分ですが、この時間内に答案用紙の上に一貫した導出過程と結論を記しておかなければならないことを考えると、簡潔明瞭に記述する文章力が必要と言えるでしょう。 ●入試本番時の注意点 北海道大学は、私立大学や一部の公立大学のように地方会場の設定は無いので、受験する際は北海道に出向く必要があります。 以下では、北海道大学を実際に受験する際の注意点を説明します。 特に道外から受験しに行く人は、参考にして下さい。 ・体を温めることを強く意識する 土地柄として、北海道は日没後の気温の低下が著しくなります。 ましてや本番の試験が行われる2月は、降雪があってもおかしくない時期です。 その環境下で受験することを強いられますので、体を温めることをより強く意識して臨みましょう。 特に理科の試験(15時から開始で試験時間は150分)ですが、試験開始時刻あたりから日没が始まります。 日没となると一気に冷え込み、その影響で体が冷えると思考力の低下につながり、試験に悪影響を及ぼしかねません。 体を温める対策としては例えば、ホッカイロを持って行くと良いでしょう。 ただし、カンニングペーパーに準ずるものとみなされないよう、無地(※絵や文字が書いているものは避けましょう)であることを確認してください。 ※「Hand Warmer」などと書いてあるものが一部ある。 昨今、巧妙な不正行為が頻発していることで、大学側も不正行為に対して過敏になっています。 そのため、試験官にホッカイロを持ってきていることを、念のため報告しておきましょう。 また、しばしば開門前に門の前で待機する受験生を見かけますが、北海道大学に関してはとりわけ避けておきましょう。 待機中に体が冷えてしまい、試験のパフォーマンスに影響が出てしまうかもしれません。 早く来たからと言って合格の可能性が上がるわけでもありませんし、座席は指定席できちんと用意されていますので、入室終了時刻の30分前を目安に入室しましょう。 大学側も暖房をつけるなりして配慮しているでしょうが、試験室の広さや座席の位置によっては暖房が効きにくくなる場合もあります。 自身で体温管理を心がけましょう。 ・北大模試は本学で受験してみましょう 例年、大手予備校で「北大模試」が開催されます。 北大模試では、模擬試験会場として北海道大学(札幌キャンパス)が設定されることがあります。 北大模試自体は、筆記試験対策としては対応していますが、北海道独特の気候までの対策は困難です。 模試の開催は主に10月から11月で、この時期の北海道も日没後はそれなりの寒さです。 ですので、北海道大学で模試を受験することは試験慣れするだけでなく、北海道の天候を知る上でも有用です。 模擬試験の会場として設定されているならば、可能な限り本学で受験してみましょう。 ●北海道大学の特徴とは 入試だけでなく、合格後のことについても知っておいた方が良いでしょう。 ここでは、北海道大学ならではの入試制度、そして入学後のことについて説明します。 ・入学後に専攻したい学部学科を決めることができる 北海道大学には、総合入試(理系)という制度があり、大学入試の時点で専攻したい学部学科が決まっていなくても、入学できる制度があります。 イメージは、東京大学教養学部の科類と思って良いでしょう。 この制度で合格すると、入学時点で学部学科は決まっておらず、2回生進級時に学部学科に配属となります。 1回生の間、いろいろな学部学科を見て自身の適性や希望を基に、進む学部学科を決めることができるのです。 これは、ミスマッチングを防ぐ上でも有用と言えるでしょう。 ただし、入試の時点で専攻したい学部学科がはっきりと決まっているならば、学部学科で出願した方が良いこともあります。 例えば、医学部医学科です。 総合入試(理系)で入学する人は1,000人近くとなりますが、ここから配属できる定員は5名であるようです。 言うまでもなく非常に狭き門で、医学部医学科で試験を受けて合格するよりも大変かもしれません。 学部学科で受験するか、それとも総合入試(理系)で受験するか、は出願前にしっかりと考えておきましょう。 ・基本的に同じキャンパスで過ごすことができる 一部の学部(例:水産学部)を除き、基本的には教養と専門ともに同じキャンパスで4年間(医学部医学科や薬学部は6年間)を過ごすことになります。 一般に医学部医学科は、病院実習もあることから教養と専門は異なるキャンパスで学ぶことが大半です。 ですが、北海道大学は札幌キャンパス内に大学附属病院が併設されているので、医学部医学科も同一のキャンパスで学ぶことができる数少ない大学です。 そのこともあり、獣医学部とも連携して研究することができるようです。 これをはじめとして、いろいろな学部学生が1つのキャンパスに集まって過ごしており、異なる学部同士での交流が盛んな大学と言えるでしょう。 ●正攻法で学習する人を歓迎する大学です 北海道大学は、学校の授業をしっかりと大事にして正攻法で学習した人にとって、合格は決して難しくありません。 一方でパターンの丸暗記一辺倒などで学習していると、足元をすくわれることがあります。 その点から「簡単な難関大学」と言えるでしょう。 小手先のテクニックなどでごまかして勉強するのではなく、常に「なぜ?」の精神を持って学習に取り組むことこそが、むしろ合格への近道ではないでしょうか。 合格を志すのであれば、このような遠回りを厭わずに取り組んでみましょう。 まとめ 以上で北海道大学の入試と情報について説明しました。 北海道大学は、研究レベルそして研究設備や規模などにおいて、間違いなく道内でナンバー1の大学でしょう。 それだけに目指す価値は十分にあると思います。 本記事をきっかけに、より目指す意欲が湧いたのであれば、大変幸いです。 |